君しかいらない



毎晩、いつお母さんが帰って来てもいいようにと

あたしがお母さんのお布団を敷くのをいつしかお父さんは止めるようになっていた。


それでも、お父さんの言う事を聞かず

あたしはお母さんのお布団を敷いて

お母さんの枕に添い寝するように眠りについていた。