「…おいっ」 ビクッと身体を震わせ辺りを見ると、マンションらしき前に車は止められていた。 「起きたか?」 寝ぼけ眼(まなこ)で見ている所為か、今一(いまいち)場所の把握が出来ていない。 先生の声もはっきりと聞こえているのに、頭に入って来ていない。 「まだ寝てんのか?」 「…んー?大丈夫」 「大丈夫じゃなさそうだぞ?」 「大丈夫。大丈夫」 「本当かよ?」 「…で、ここ何処?」 「やっぱ駄目じゃねぇか」 「……いひゃいっ」 一気に目が覚めた。 それと共に鮮明になる視界。