更にぐっと手を伸ばし、奥にあるそれを掴んだ。 感触でそれが何なのか大体分かる。 「こんなところに忘れてたんだ」 そっと机の上にそれを置き、絶句した。 私のシャーペンに似ている。 だけど、最後に見た姿とは似ても似つかない。 真ん中から上は、あらぬ方向を向いていた。 「何で?」それが正直な感想だった。 それと同時に、「やっぱり今日はツイてないな」とも思った。 どこか他人事の様に感じていた。 ―――ガチャッ その音で振り向く。 「そんな所で何やってんだ?」 ゆっくりと近付いてくる大きな影。