13センチの片想い。私とアイツの恋の距離



「えっ…と………明日も晴れ、だったと思うよ」
「本当に?」
「うん」

唐突な質問に戸惑いながらも、苺先輩は真面目に答えてくれる。

「じゃあ、絶対雨降らないって言える?」
「えっ、そんなの分かんないよ」

苺先輩の言葉に、俺はニコッと笑って「ほら、分かんないじゃん」と返した。

「明日の事なんか、誰にも分かんんないよ。天気もそうだし、苺先輩の気持ちも…」

そう、まだ俺達は出会ったばかりなんだ。
だから、そんなに答えを急がないで欲しい。

「明日は苺先輩、俺の事好きになってるかもしれない。明日がダメなら明後日、明後日がダメなら明々後日…ってね!」

俺が明るくそう言うと、苺先輩はきょとんとした顔をしたけど、

すぐに微笑んでくれた。


昨日告白してから、悲しそうな顔ばかりさせてた俺だけど、


この笑顔を守る存在になりたい。

心からそう思った-…。