☆翔side☆
「やべー…」
目覚めたばかりの俺は、ベッドの上で頭を抱える。
「早く支度しないと、学校遅れるんじゃない?」
さっき部屋に入って来た母さんは、相変わらずおっとり口調で言いながら、窓に掛かるカーテンを開けた。
部屋に差し込む日差しが眩しくて、ふいに目を細める。
しっかりと眠ろうとしたはずなのに、実際はほとんど眠れなくて。幾度となく思い出すのは、昨日の自分。
『絶対、彼女にする』
あの時は、感情が高ぶっていて何とも思わなかったけど、冷静になると自らの発言が恥ずかしくてたまらない。
苺先輩にどんな顔して会えばいいんだよ…。
深くため息をついて、片手で髪をくしゃっと掴む。
「母さん…俺、学校行きたくないかもしんない」
憂鬱すぎて、つい漏らしてしまった愚痴。
「…」
それを聞いて、母さんはピタリと固まった。
「…?母さ…」
どうしたのかと逆に聞こうとすると、母さんはすごい剣幕で近付いて来た。
「…っ!!」
思わず頭からベッドへ倒れ込みそうになったのは、母さんが勢い良く俺の額に手を当てたから。
反対の手は自分の額に当てられ、真剣な表情。
…熱を測られている事は一目瞭然だ。
「やべー…」
目覚めたばかりの俺は、ベッドの上で頭を抱える。
「早く支度しないと、学校遅れるんじゃない?」
さっき部屋に入って来た母さんは、相変わらずおっとり口調で言いながら、窓に掛かるカーテンを開けた。
部屋に差し込む日差しが眩しくて、ふいに目を細める。
しっかりと眠ろうとしたはずなのに、実際はほとんど眠れなくて。幾度となく思い出すのは、昨日の自分。
『絶対、彼女にする』
あの時は、感情が高ぶっていて何とも思わなかったけど、冷静になると自らの発言が恥ずかしくてたまらない。
苺先輩にどんな顔して会えばいいんだよ…。
深くため息をついて、片手で髪をくしゃっと掴む。
「母さん…俺、学校行きたくないかもしんない」
憂鬱すぎて、つい漏らしてしまった愚痴。
「…」
それを聞いて、母さんはピタリと固まった。
「…?母さ…」
どうしたのかと逆に聞こうとすると、母さんはすごい剣幕で近付いて来た。
「…っ!!」
思わず頭からベッドへ倒れ込みそうになったのは、母さんが勢い良く俺の額に手を当てたから。
反対の手は自分の額に当てられ、真剣な表情。
…熱を測られている事は一目瞭然だ。



