♪佳奈side♪
「苺先輩ーっ!」
3年生との接戦が終わった後、翔が真っ先に向かったのは、例の小さい先輩の元だった。
私の所に来てくれるなんて想像出来ないし、全くと言っていい程、期待なんかしてなかったけど…
「俺、苺先輩の為に最後決めたんすよっ!」
チクン…
嬉しそうに満面の笑顔で先輩に話す翔の姿は見ていられなくて、背を向けた。
…のに、
「女とイチャついて、いい気になってんじゃねーよ!チビがっ!!」
いきなり聞こえた荒々しい声に、思わず振り返る。
すると、さっきの試合相手の3年生が、翔に突っ掛かっていた。
だけど、翔は何も言わない。
何で…。
翔は悪くないのに。
「ふざけんじゃねーよっ!チビが目障りなんだよっ!」
そう言って3年生は去ろうとしたけど、実力で勝った翔に対するその言葉に、私は我慢ならない。
「ちょっ-…」
「ちっちゃくて何が悪いの?」
私が3年生を呼び止めるより早く、誰かが3年生に刃向かう言葉を吐いた。
それは…
津田 苺先輩。
「苺先輩ーっ!」
3年生との接戦が終わった後、翔が真っ先に向かったのは、例の小さい先輩の元だった。
私の所に来てくれるなんて想像出来ないし、全くと言っていい程、期待なんかしてなかったけど…
「俺、苺先輩の為に最後決めたんすよっ!」
チクン…
嬉しそうに満面の笑顔で先輩に話す翔の姿は見ていられなくて、背を向けた。
…のに、
「女とイチャついて、いい気になってんじゃねーよ!チビがっ!!」
いきなり聞こえた荒々しい声に、思わず振り返る。
すると、さっきの試合相手の3年生が、翔に突っ掛かっていた。
だけど、翔は何も言わない。
何で…。
翔は悪くないのに。
「ふざけんじゃねーよっ!チビが目障りなんだよっ!」
そう言って3年生は去ろうとしたけど、実力で勝った翔に対するその言葉に、私は我慢ならない。
「ちょっ-…」
「ちっちゃくて何が悪いの?」
私が3年生を呼び止めるより早く、誰かが3年生に刃向かう言葉を吐いた。
それは…
津田 苺先輩。



