「……」
わしゃわしゃと、アップにした髪を崩すように……
翔は私の頭を触っていた。
「ちょっ!何してんのよっ!?」
「あー、待って。落ちるからじっとして」
「はぁ!?」
全く意味が分からない。
でも、頭は少し重くなって、「落ちる」っていうその言葉通り、何かを乗せられていることには気付いた。
「……よしっ!」
ポンッと軽く頭を叩いて、翔は満足そうな声を上げる。
そしてそのまま、地面に置いた引き出物を両手に持つと、私を置いて歩き出した。
「えっ!? 何なのっ!?」
意外にもずしりと重いそれに、私は手を伸ばす。
四角いようで、丸みを帯びているそれは、手触りが良い。
だけど結構な大きさで、頭に乗せるものではないことは、目にしなくても分かる。
「いっ……」
髪に絡まって痛い。
せっかく美容院でセットしたのに、ぐちゃぐちゃだ。
もう、一体何なのよ!
思ったとほぼ同時に、それはするりと取れた。



