「悪かったとか、思ってないのっ!?」
強くなる私の口調。
それでも翔は、やっぱり平然とした様子で、
「だって俺、間違ったこと言ってねーもん」
信じられない言葉を口にした。
間違ったこと言ってない……?
何それ……。
「何……なのよ。それじゃあ、私はっ……」
二番目だって言うの……?
津田先輩が一番幸せになって欲しい人ならば、私は良くて二番目ってことになる。
「っ……」
ショックで悲しすぎて、私を抱きしめる翔の手を、振り払うことすら出来ない。
……ううん。振り払ってしまえば、翔との関係が終わってしまう気がして、怖くて出来なかった。
なのに、
急にフッと軽くなる私の体。
背中に吹き抜ける、冷たい風。
私から身を離したのは、翔の方――。
「やっ……!」
恐ろしいほどの不安に襲われて、「やだ」って言いかける。
だけど、すぐ感じた異様な感触に、私は口をつぐんだ。



