13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


「悪かったとか、思ってないのっ!?」

強くなる私の口調。
それでも翔は、やっぱり平然とした様子で、

「だって俺、間違ったこと言ってねーもん」

信じられない言葉を口にした。


間違ったこと言ってない……?
何それ……。

「何……なのよ。それじゃあ、私はっ……」

二番目だって言うの……?

津田先輩が一番幸せになって欲しい人ならば、私は良くて二番目ってことになる。

「っ……」

ショックで悲しすぎて、私を抱きしめる翔の手を、振り払うことすら出来ない。

……ううん。振り払ってしまえば、翔との関係が終わってしまう気がして、怖くて出来なかった。

なのに、

急にフッと軽くなる私の体。
背中に吹き抜ける、冷たい風。


私から身を離したのは、翔の方――。


「やっ……!」

恐ろしいほどの不安に襲われて、「やだ」って言いかける。

だけど、すぐ感じた異様な感触に、私は口をつぐんだ。