「ねぇねぇ、苺ちんと翔くんってどうやって出会ったのぉ?」
急いで弁当を食べる苺先輩を横目に、間先輩が話しかけてくる。
「えっと…入学式に俺が勘違いして…苺先輩を自分の教室に連れてったんです」
咄嗟に聞かれると、どう説明したらいいのか迷うもので、ちゃんと通じているか不安だ。
「へー…じゃあ、入学式に苺ちんを1年と間違えたのがきっかけなんだ!」
「そうなんすよっ!」
意外と通じていた事に感激して、ついつい声が大きくなる。
それでも、苺先輩は動じる事なく食事を続ける…が、
「でも、ごめんねぇ。二人のラブラブランチタイムを邪魔しちゃって」
「ごほごほっ!」
間先輩の言葉を聞いて、苺先輩は噎せてしまったのか、いきなり咳込んだ。
「苺ちん、大丈夫!?」
「けほっ大丈夫…って言うか、ラブラブじゃないよっ!」
「ラブラブじゃないっすかぁー!」
顔を真っ赤にさせ、動揺する苺先輩はとても可愛くて、つい調子に乗ってしまう。
だけど、次の苺先輩の言葉が、少し浮かれ気味だった俺を、現実へと戻した。
「付き合ってないでしょ!」



