13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


そして、瞼しか見えなかった視界に、ゆっくりと開けた世界が映って……。

「……っ!!」

私はやっと自覚する。

翔と……キスしたっ!?

ボッと音を立ててもおかしくないくらい、一瞬にして熱くなる私の顔。


どうしよ、どうしようっ!?

焦るようで、舞い上がる気持ち。


何て声かければいいのっ!?

分からなくて、翔の様子をチラリと伺うと、

何故だか翔は、とても疲れた顔をしていた。

そして……


「やっぱ背、高すぎ」


“首が痛い”とばかりに手を当てて、一言ボソッとそう言った。


「……」

何……それ。

「……初めての感想がそれっ!?」

私はこんなにドキドキして、気が動転しているというのに、“背、高すぎ”!?

腹が立った私は「最低っ!」と、さらに言葉を投げ付けるけど、
翔は余裕な表情で。

「じゃあさ、そう言う佳奈の感想はどうなんだよ」

「……っ!!」

ニッと笑って、これまたとんでもない質問を投げつけて来た。

私の感想なんて……そんなの、

「いっ、言えるわけないでしょっ!?」

私が声を荒げると、翔は更にニヤニヤして、

「えー?佳奈のえっちー」