そして、瞼しか見えなかった視界に、ゆっくりと開けた世界が映って……。
「……っ!!」
私はやっと自覚する。
翔と……キスしたっ!?
ボッと音を立ててもおかしくないくらい、一瞬にして熱くなる私の顔。
どうしよ、どうしようっ!?
焦るようで、舞い上がる気持ち。
何て声かければいいのっ!?
分からなくて、翔の様子をチラリと伺うと、
何故だか翔は、とても疲れた顔をしていた。
そして……
「やっぱ背、高すぎ」
“首が痛い”とばかりに手を当てて、一言ボソッとそう言った。
「……」
何……それ。
「……初めての感想がそれっ!?」
私はこんなにドキドキして、気が動転しているというのに、“背、高すぎ”!?
腹が立った私は「最低っ!」と、さらに言葉を投げ付けるけど、
翔は余裕な表情で。
「じゃあさ、そう言う佳奈の感想はどうなんだよ」
「……っ!!」
ニッと笑って、これまたとんでもない質問を投げつけて来た。
私の感想なんて……そんなの、
「いっ、言えるわけないでしょっ!?」
私が声を荒げると、翔は更にニヤニヤして、
「えー?佳奈のえっちー」



