13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


「何なのよっ、早く言ってよ!」

空気に耐えられなくて急かすと、翔は真っ直ぐな眼差しを私に向けた。

うっ……。
これはこれで、苦しい……かも。

じわっと冷や汗を感じた次の瞬間、


「藤原先輩にも、ボタンもらったわけ?」

「……」


翔の投げかけた質問に、私はポカンと口を開けた。

藤原先輩に……ボタン?

「もらってないよ?だいたいボタンもらうって発想、私にはなかったし。藤原先輩とは、会って話しただけで……」

厳密に言えば、チョコレートを渡したけれど、それは言う必要のないこと。

でも、何でそんなことを聞いてくるんだろう……。

その疑問を私が投げ返すより早く、


「ふーん。やっぱり会ってたんだ」


翔は“面白くない”って気持ちを、全面に押し出した顔で言った。

「……」

何、どういうこと?
“やっぱり会ってた”って……。

「もしかして、それが聞きたかったのっ!?」

頭の中で繋がった疑問と答えに、私は声を大きくする。

すると翔は、無言で手を離して背を向けた。

怒っていることは、態度で分かる……けど、