「何なのよっ、早く言ってよ!」
空気に耐えられなくて急かすと、翔は真っ直ぐな眼差しを私に向けた。
うっ……。
これはこれで、苦しい……かも。
じわっと冷や汗を感じた次の瞬間、
「藤原先輩にも、ボタンもらったわけ?」
「……」
翔の投げかけた質問に、私はポカンと口を開けた。
藤原先輩に……ボタン?
「もらってないよ?だいたいボタンもらうって発想、私にはなかったし。藤原先輩とは、会って話しただけで……」
厳密に言えば、チョコレートを渡したけれど、それは言う必要のないこと。
でも、何でそんなことを聞いてくるんだろう……。
その疑問を私が投げ返すより早く、
「ふーん。やっぱり会ってたんだ」
翔は“面白くない”って気持ちを、全面に押し出した顔で言った。
「……」
何、どういうこと?
“やっぱり会ってた”って……。
「もしかして、それが聞きたかったのっ!?」
頭の中で繋がった疑問と答えに、私は声を大きくする。
すると翔は、無言で手を離して背を向けた。
怒っていることは、態度で分かる……けど、



