「えっと…あなたは…?」
一緒に食べる気満々で、弁当を片手に椅子に座った先輩に、躊躇いがちに声をかける。
中野先輩っていう苺先輩の友達は知っているけど、この先輩は見た事がない。
「あ、あたしは間 メグミ!苺ちんの友達だからよろしくぅ!」
「…友達ですか?」
うっすら化粧をしている様子や、短いスカート丈は、苺先輩のタイプとは少し違う気がする。
だけど、間先輩は何の迷いもなく頷いた。
「そうだよぉー。スポーツ大会で同じチームになって、友達になったのぉ」
「へぇー、そうなんですか」
笑顔であまりに嬉しそうに話すから、きっと悪い人ではないのだろう。
俺は一緒に食べるのを承諾するように、間先輩が用意してくれた椅子に座った。
「苺ちん遅いねぇ…」
しばらく二人待っていたのだけど、苺先輩は帰って来ない。
時間は待ってはくれず、過ぎて行く。
「先に食べちゃいましょうか?」
ずっと待っていられるのも、苺先輩の気を重くするだけだろう。
そう考えた俺達は、弁当を広げて食事を始めた。



