☆翔side☆
「ったく、どこ行ったんだよ……」
辺りをキョロキョロ、見渡しながら歩く。
目につくのは嬉しそうに騒ぐ3年生ばかりで、探している人は見当たらない。
せっかく教えてやろうと思ったのに……。
小さく肩を落とした時だった。
「……あ」
不意に目に入った、数人の女子。
見覚えのある、恐らく同じ2年の女子達が、とある先輩を取り囲んでいた。
その先輩は女子なのだけど、「ボタン下さい!」などという黄色い声を浴びせられてる。
そんな光景に苦笑して、俺は少し視線をずらした。
すると目に映るのは、俺より近い位置で、 やっぱり苦笑しながらその光景を見ている……小さな女の子。
苺先輩――。
心の中で名前を呼んだ瞬間。
トクン……と、懐かしく胸が鳴った。
2年生に囲まれているのは中野先輩で、取り巻きはきっとバスケ部の後輩達だろう。
姉御肌で面倒見の良い先輩は、文字通り後輩に好かれていたから。
中野先輩は、そんな騒ぐ女子達を一瞬にして宥めて、苺先輩に何かを告げると、後輩達を引き連れて歩いて行った。
「ったく、どこ行ったんだよ……」
辺りをキョロキョロ、見渡しながら歩く。
目につくのは嬉しそうに騒ぐ3年生ばかりで、探している人は見当たらない。
せっかく教えてやろうと思ったのに……。
小さく肩を落とした時だった。
「……あ」
不意に目に入った、数人の女子。
見覚えのある、恐らく同じ2年の女子達が、とある先輩を取り囲んでいた。
その先輩は女子なのだけど、「ボタン下さい!」などという黄色い声を浴びせられてる。
そんな光景に苦笑して、俺は少し視線をずらした。
すると目に映るのは、俺より近い位置で、 やっぱり苦笑しながらその光景を見ている……小さな女の子。
苺先輩――。
心の中で名前を呼んだ瞬間。
トクン……と、懐かしく胸が鳴った。
2年生に囲まれているのは中野先輩で、取り巻きはきっとバスケ部の後輩達だろう。
姉御肌で面倒見の良い先輩は、文字通り後輩に好かれていたから。
中野先輩は、そんな騒ぐ女子達を一瞬にして宥めて、苺先輩に何かを告げると、後輩達を引き連れて歩いて行った。



