「佳奈ちゃんってさ……お節介だよね」
泣きそうなくらい顔を赤くして、上目使いで私を見る。
「亜耶もね」
にっこり笑って言葉を返すと、亜耶は私の手からラッピング袋を受け取った。
そして、ココアパウダーを振った星やハート型の生チョコを、ポンポン詰めていく。
意外と素直な亜耶の様子に微笑んで、私も詰めようと袋の口を開いた時だった。
「じゃあ、あたしもお節介だから言わせてもらうよ?」
思いがけず聞こえた、亜耶の声に顔を上げると、
「佳奈ちゃんは、そろそろキスくらいした方がいいと思う」
真面目な顔で、私を真っ直ぐに見て、亜耶は言った。
……キス?
それはあまりに唐突すぎて、聞いた瞬間、意味が分からなかった。
だけど、
「何っ!? 佳奈ってまだ岡田とキスしてないのっ!?」
「……へっ?ちょっ!!」
今まで黙っていた都が、いきなり興味津々とばかりの声を上げて、やっと意味を理解した。
「も……もーっ!亜耶っ!!」
思ったまま、怒鳴り声を上げる。
すると亜耶は、「さっきのお返し」と、笑った。



