13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


「佳奈ちゃんってさ……お節介だよね」

泣きそうなくらい顔を赤くして、上目使いで私を見る。

「亜耶もね」

にっこり笑って言葉を返すと、亜耶は私の手からラッピング袋を受け取った。
そして、ココアパウダーを振った星やハート型の生チョコを、ポンポン詰めていく。

意外と素直な亜耶の様子に微笑んで、私も詰めようと袋の口を開いた時だった。

「じゃあ、あたしもお節介だから言わせてもらうよ?」

思いがけず聞こえた、亜耶の声に顔を上げると、


「佳奈ちゃんは、そろそろキスくらいした方がいいと思う」


真面目な顔で、私を真っ直ぐに見て、亜耶は言った。

……キス?

それはあまりに唐突すぎて、聞いた瞬間、意味が分からなかった。

だけど、

「何っ!? 佳奈ってまだ岡田とキスしてないのっ!?」

「……へっ?ちょっ!!」

今まで黙っていた都が、いきなり興味津々とばかりの声を上げて、やっと意味を理解した。

「も……もーっ!亜耶っ!!」

思ったまま、怒鳴り声を上げる。

すると亜耶は、「さっきのお返し」と、笑った。