翔は私の言葉に目を見開くけど、すぐに眉を寄せて、
「バツゲームでこんなことするかよ」
不快感と言わんばかりの声で言った。
それが、また私の心をギュッと締め付けて、熱くする。
だってそんなの信じられない。
翔が私と付き合いたいなんて、信じられない……。
「……私が……可哀想だから?」
顔を見るのが怖くて、俯いて聞いた。
するとまた、「はぁ?」という声が聞こえて、次にため息。
かなり呆れられているのは明らかで、そろそろ突き放されてしまうんじゃないか……って思った。
だけど、
「俺、檜山のことが好き」
「それだけなんだけど」と付け足され、その言葉はあっさりと口にされた。
「……」
……待ってよ。
本当に意味が分かんない。
翔が私のことを……好き――?
「……うそ……嘘! そんなの嘘のくせにっ……」
早く受け取ってよ、とばかりに翔の胸に絵馬を押し当てる。
「だから!こんな嘘つかねぇって言ってんじゃん!」
翔の声も次第に荒くなる。
「翔が私のこと好きなわけないでしょ!? 私の身長っ――」
「分かってるでしょ」って、続けるつもりだった。
だけどそれは、言葉の途中で遮られた。
翔が、絵馬を持った私の手首を掴んで下ろしたから――。



