13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


翔は私の言葉に目を見開くけど、すぐに眉を寄せて、

「バツゲームでこんなことするかよ」

不快感と言わんばかりの声で言った。

それが、また私の心をギュッと締め付けて、熱くする。

だってそんなの信じられない。
翔が私と付き合いたいなんて、信じられない……。

「……私が……可哀想だから?」

顔を見るのが怖くて、俯いて聞いた。

するとまた、「はぁ?」という声が聞こえて、次にため息。

かなり呆れられているのは明らかで、そろそろ突き放されてしまうんじゃないか……って思った。

だけど、


「俺、檜山のことが好き」


「それだけなんだけど」と付け足され、その言葉はあっさりと口にされた。

「……」

……待ってよ。
本当に意味が分かんない。

翔が私のことを……好き――?

「……うそ……嘘! そんなの嘘のくせにっ……」

早く受け取ってよ、とばかりに翔の胸に絵馬を押し当てる。

「だから!こんな嘘つかねぇって言ってんじゃん!」

翔の声も次第に荒くなる。

「翔が私のこと好きなわけないでしょ!? 私の身長っ――」

「分かってるでしょ」って、続けるつもりだった。
だけどそれは、言葉の途中で遮られた。

翔が、絵馬を持った私の手首を掴んで下ろしたから――。