☆翔side☆
12時13分。
はたから見れば、きっと真面目に授業を受けている様に見えるだろう。
でも実際は黒板の文字も、説明する先生も、俺の視界には入っていない。
早く終わんねぇかなぁー…。
さっきからずっと見てるのは、黒板の上の掛け時計。
きっと誰よりも、授業が終わるのを待っていた。
キーンコーンカーンコーン…
待ち侘びていたチャイムが鳴ったと同時に、机の上の教科書達を机の中に追いやって、
「起立……礼」
クラスメートの声に合わせて挨拶する。
そして、鞄の中から弁当を取り出して、教室を出ようとした…が、
「翔ぉー!」
少し怒りの混じった声。
振り向くと、檜山が立っていた。
「これっ!」
俺の目の前に1枚の紙を、パッと勢い良く出す。
それを手に取って見ると、何も書かれていない表がいくつか書いてある。その1番上には【スポーツ大会 チーム表】の文字。
合宿が終わって学校に戻って来たら、1ヶ月もしないうちにスポーツ大会。1年生は行事に追われる。
「体育委員になったんだから、決めないと!」
不機嫌そうな檜山の言う通り、俺は体育委員になった。
そして女子側の体育委員は檜山。
12時13分。
はたから見れば、きっと真面目に授業を受けている様に見えるだろう。
でも実際は黒板の文字も、説明する先生も、俺の視界には入っていない。
早く終わんねぇかなぁー…。
さっきからずっと見てるのは、黒板の上の掛け時計。
きっと誰よりも、授業が終わるのを待っていた。
キーンコーンカーンコーン…
待ち侘びていたチャイムが鳴ったと同時に、机の上の教科書達を机の中に追いやって、
「起立……礼」
クラスメートの声に合わせて挨拶する。
そして、鞄の中から弁当を取り出して、教室を出ようとした…が、
「翔ぉー!」
少し怒りの混じった声。
振り向くと、檜山が立っていた。
「これっ!」
俺の目の前に1枚の紙を、パッと勢い良く出す。
それを手に取って見ると、何も書かれていない表がいくつか書いてある。その1番上には【スポーツ大会 チーム表】の文字。
合宿が終わって学校に戻って来たら、1ヶ月もしないうちにスポーツ大会。1年生は行事に追われる。
「体育委員になったんだから、決めないと!」
不機嫌そうな檜山の言う通り、俺は体育委員になった。
そして女子側の体育委員は檜山。



