追いかけるように檜山を見ると、並んだ絵馬の中にそれをかけようとしていた。
「……」
周りの女の子達と比べると、確かに檜山は背が高くて、目立って見える。
でも……
檜山より背の高い男は沢山いるし、それほど気に病む身長ではない……はずだ。
にも関わらず、檜山がコンプレックスに思うのは、
俺が……小さいから。
「……ほんと、くだらないよ」
そんなことを気にする檜山も、
他人に言われるまで、それに気付けなかった自分も。
「すみません!絵馬、ひとつ下さいっ!」
巫女さんから絵馬を買って、俺は乱暴に願いを書いた。
たったひとつの願いごと。
叶えることを、もう躊躇わない。
ただ、久しぶりに自分の身長を、悔しく思っていた――。



