13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


追いかけるように檜山を見ると、並んだ絵馬の中にそれをかけようとしていた。

「……」

周りの女の子達と比べると、確かに檜山は背が高くて、目立って見える。

でも……

檜山より背の高い男は沢山いるし、それほど気に病む身長ではない……はずだ。


にも関わらず、檜山がコンプレックスに思うのは、

俺が……小さいから。


「……ほんと、くだらないよ」

そんなことを気にする檜山も、

他人に言われるまで、それに気付けなかった自分も。


「すみません!絵馬、ひとつ下さいっ!」

巫女さんから絵馬を買って、俺は乱暴に願いを書いた。

たったひとつの願いごと。
叶えることを、もう躊躇わない。


ただ、久しぶりに自分の身長を、悔しく思っていた――。