13センチの片想い。私とアイツの恋の距離



もう少しで休憩が終わる。

そんな中、俺が向かった先は自分の教室ではなかった。

2年2組。……檜山のクラス。


「……」

決心して、その勢いのまま来たものの、いざとなるとやっぱり緊張する。

開け放たれたドアから、中を覗いてみようとすると、

「あっ!」

ちょうどこっちを見ていた女子に声を上げられて、どういうわけかこっちに向かって来た。

「あっ、えーっと……」

見覚えがあると思ったら、その子は女子バレー部の子で、檜山といつも一緒にいる子。

ただ、同じクラスになったことも、話したこともなくて……名前が思い出せない。

「佳奈ちゃん?」

焦っていると、先にその子が口を開いて、助かったと思いながら「うん」と頷いた。

「佳奈ちゃんなら今、先生に呼ばれてて……」
「あ、そうなんだ……」

せっかく来たのにと、内心がっかりするけど仕方ない。

「ありがと」

俺は軽く笑って、隣の自分の教室へ戻ろうとした……けど、

「岡田くんっ!」

呼び止められて、びっくりしながら振り返った。

「岡田くんは……身長差とか気にする?」