13センチの片想い。私とアイツの恋の距離



苺先輩を勇気付けるつもりが、逆に俺の方が、背中を押してもらったような気がする……。

ううん、本当はこれが狙いだったのかもしれない。

一歩踏み出せない自分と、今の苺先輩の状況は同じで。
苺先輩と話して「俺も頑張る」って、守らなきゃならない約束を作りたかったのかもしれない。

実際、苺先輩に偉そうに言ったことは、自分自身に対して言えるもの。

『もう自分の気持ちに素直になっても、いいんじゃない?』

俺の気持ち、苺先輩が認めてくれたから……俺も自分の気持ちに、素直になりたい。


素直になるよ――。


階段を2段飛ばしで降りてく俺の足には、もう迷いなんてなかった。