13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


「何?」

もう一度、苺先輩は聞いてきて、無邪気なその顔を見た瞬間、少し怖くなった。

今の俺の気持ちを口にしたら、苺先輩はどう思うんだろう……。

あまりに早い気持ちの変化に、嫌われてしまうことも考えられる。

でも……苺先輩にあれだけ偉そうに言っておきながら、俺だけ逃げるわけにはいかない。

俺も、ちゃんと向き合わなきゃいけない。

「えーと……じゃあ、苺先輩にだけ言うけど……」

気持ちを誤魔化そうと、笑顔を浮かべながら恐る恐る口を開く。


「……好きな奴、出来たんだ」


はっきりと言った言葉。
誤魔化そうとしたのに、顔は自然と真面目なものになってしまっていて、

「えっ!?」

苺先輩の驚いた声が、胸にチクッと刺さる。

やっぱり……。

「俺、苺先輩のこと好きとか言ってたのに……最悪だと思う?」

心の中で思われるのは嫌で、自ら声に出した。

あんなに、あんなに苺先輩が好きで、それをしつこいほど伝えて、時にはそれが苺先輩を傷付けもしたのに……一年もしないうちに、もう他の人を好きになってる。

かなり都合の良い話で、不快に思われても仕方ないって思った。

だけど、