でもね、
“もしOKしてくれたとしても、すぐにフラれちゃいそう”
それは当たっていたんだと思う。
だって……翔もあの時、何も言ってくれなかったから。
ホテルに戻ろうとして呼び止められた時、本音を言うと期待した。
だけど、翔の口からは何も聞くことは出来なかった。
それが……答えなんだと思う。
翔は私のことなんて好きじゃない。
なのに優しくされたり、思わせ振りな態度をとられたのは……ただ、ちょっと雰囲気に流されてしまっていただけ。
冷静になった時、周りが目に入ってしまった時、きっと翔の気持ちは冷めてしまう……。
ねぇ、翔……そうでしょ?
返事が返って来るはずのない質問を心の中に浮かべて、私はぬるくなったティーカップを、そっと撫でた。



