13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


でもね、

“もしOKしてくれたとしても、すぐにフラれちゃいそう”

それは当たっていたんだと思う。

だって……翔もあの時、何も言ってくれなかったから。


ホテルに戻ろうとして呼び止められた時、本音を言うと期待した。

だけど、翔の口からは何も聞くことは出来なかった。

それが……答えなんだと思う。


翔は私のことなんて好きじゃない。

なのに優しくされたり、思わせ振りな態度をとられたのは……ただ、ちょっと雰囲気に流されてしまっていただけ。

冷静になった時、周りが目に入ってしまった時、きっと翔の気持ちは冷めてしまう……。


ねぇ、翔……そうでしょ?


返事が返って来るはずのない質問を心の中に浮かべて、私はぬるくなったティーカップを、そっと撫でた。