「……えっ?」
行くって……どこに?
意味が分からなくて、問いかけるみたいに声を出すと、
「ちょっと外出よ」
翔はあっさりと言って、スタスタと歩き始めた。
外……って、
「がっ、外出禁止でしょ!? 先生にバレたら、どうすんのっ!?」
「すぐ戻れば大丈夫だって」
「ちょっと……!」
何を言っても、足を止めようとしない翔。
「私、怒られるとか御免なんだけどっ!」
口ではそんな文句を言いながらも、私の足は迷うことなく翔を追っていた。
本心は……翔と一緒なら怒られてもいいって思ってて、周りの目を確認することすらしなかった。
「気持ちいいーっ!」
「んー!」と、伸びをしながら翔が言う。
連れて来られた先は、ホテルの目の前の海。
いくら沖縄と言えど、夜になると潮風が少し冷たくて……でも、その冷たさが、確かに心地好いかもしれない。
「……ねぇ、何で海なんかに来たの?」
海原を眺める、翔の背中に訊ねてみると、
「修学旅行でこーゆーの、一回やってみたかったんだよね」
そう言って、顔だけで振り向いて、



