13センチの片想い。私とアイツの恋の距離



「佳奈ちゃん、ちょっと気にしすぎっ!」

旅行先へ向かう飛行機の中。
隣に座った亜耶が、少し大きな声で言ったものだから、私は慌てて「亜耶っ」と名前を呼んで注意した。

だけど、そんな私の声は届かず、

「身長差なんてね、イマドキそんなの気にすることないの!女の子の平均身長って、年々高くなってるんだよ?」

周りを気にすることなく、自分の調子で話す亜耶。

二人がけの端の席だし、翔のクラスからは離れているし、まぁ大丈夫かな……と、思った私は、

「うん……」

と、小さく返事するけど、

「でも……とか、思ってるでしょ?」

心の中は見事に見透かされていて、苦笑した。


亜耶の言うことは、最もなのかも知れない。

だけど、私の身長はとうとう170㎝に到達してしまい、平均身長なんか遥かに上回ってしまっている。

だから亜耶の慰めの言葉は、私にとってはあまり効果のないもので……。


「……小さいことで悩んでるって思ってる?」

「うん」

亜耶はたまに、残酷なくらい正直。

迷うことなく頷かれて、グサッと胸に刺さった。