“見下されてるみたい”
翔の目線から見た私は、確かにそう見えているはずで。
からかわれて“嫌だ”と思ったから、翔は私にあんなことを言ったわけで……。
自分がこの身長のせいで、翔の恋愛対象から外れてしまったことに、この時気付いた。
あれから翔は、何度か謝ろうとしてくれたけど……私はそれを遮って、憎まれ口を叩いた。
「ごめん」と謝られて、「いいよ」と答えたら、それで私と翔の関係は終わるから。
からかわれたことで、もう“女の子”として、一緒にはいれない。
だったら……ケンカ友達でいいと思ったの。
毎日、口喧嘩をするような仲ならば、誰も私達をそんな風に見たりしないから。
からかわれて、翔が嫌な思いをすることもないから。
そっか……元を辿れば私だったんだ。
昔のことすぎて、ケンカになるのが普通になりすぎて、忘れていたけど……
私が今の関係を作ったんだ。
――それなのに、何を今更人の言葉に傷付いて、こんな気持ちになっているんだろう。
「っ……」
頭の中で、何度も再生される言葉を断ち切りたくて、キュッと目を瞑って布団を被った。



