「二人がさ…岡田と写真撮りたいんだって」
「…えっ!?」
“岡田”その言葉に動揺した私に、都はニッと笑顔を見せる。
「ねっ?撮りたいんだよね?」
都がそう聞くと、二人の後輩は顔を少し赤らめて頷いた。
「さっきから探してるんだけど…佳奈知らない?」
私は適当に辺りを見渡すが、彼の姿は見当たらない。
「知らない。男子も集まってるんじゃないの?」
「それが集まってないみたいなんだよねー…」
言いながらチラッと私を見た都に嫌な予感がして、私は目をそらす。
「そのうち会うって」
逃げるみたいに足を動かそうとしたけど、やっぱり都は逃がしてくれなかった。
がしっ
しっかり持たれた腕。
「佳奈ちょっと探して来てよ」
やっぱりそう来ると思った…。
「何で私が…?」
苦笑いを浮かべて、とりあえず聞いてみる。
「佳奈なら分かるかなーって」
「分かりません」
「もう…」
都は口を尖らせて、私を上目使いで見る。
私の身長が高いから、近付くとどうしても上目使いになるのだ。
「佳奈…告白した?」
「はっ!?」
突然小さな声で発せられた都の言葉に、ひどく驚いた。



