それは言い訳でしかなくて、話を切り出せないのは、自分自身が弱すぎるせい。
そんな情けない自分に、意気消沈してしまっていると、
「文化祭……文化祭の日とか、意外と話せるチャンスあるんじゃないかな?あとは……修学旅行とか!」
「え……?」
「ほら、こういうイベントごとって、何かあるのがお決まりでしょ?」
人差し指をピンと立てて、心なしか楽しそうに話す亜耶。
「文化祭と修学旅行……」
考えてみれば、女子バレー部と男子バレー部は、合同で出し物をするようなもの。
翔と話すチャンスはある。
それに私達2年生は、もうすぐ修学旅行。
別のクラスだから、自然に一緒に過ごすのは難しいけど、それまでに私が……。
「ね?進展ありそうな気がして来たでしょ?」
「っ……さあねっ!」
亜耶に気持ちを見透かされた気がして、私は慌てて顔をそらした。
でも、文化祭……。
私は自分でも気付かないくらい、恐ろしく単純だったみたいで、
その日にすっかり、期待してしまっていた――。



