「その時言えたら……なんだけど、好き……って言ってもいいと思う……?」
恥ずかしすぎて、声が震えた。
顔も驚くほど熱くなって、赤くなってしまっていることは、自分でも分かった。
亜耶はそんな私を見て、一度きょとんとするけど、すぐに目を細めて、
「いいと思うよ」
と、言ってくれた――。
亜耶のおかげで、湧いてきた勇気。
翔に藤原先輩と話をしたこと、ちゃんと報告しようって、そう決心した……
んだけど――。
部活終了後、話しかけようとすれば、先生や後輩に呼び止められて。
たまたま翔と目が合うと、ドキッとした反射で目をそらす。
ケータイで呼び出すことも可能だけど、そうしようとすると改まった気持ちになってしまって……。
話すタイミングを、逃しに逃した私は、
「え?まだ話してないの!?」
「……うん」
亜耶も呆れて笑い出してしまうくらい、時間を経過させてしまっていた……。
「まぁ、佳奈ちゃん部長だし、文化祭の準備もあるから忙しいよね」
うなだれる私を、必死にフォローしてくれる亜耶。
確かに夏休みが終わってから、文化祭の準備に何かと追われていているけど……。



