☆翔side☆
「ふあぁー……」
大きなあくびをしながら、下駄箱に手を伸ばす。
長い長い……はずの夏休みは、あっという間に終わって、今日からまた学校。
部活で毎日のように来ていたとはいえ、まだ夏の高い気温が体と心を一層だるくさせる。
「うん……うん、分かった。じゃあ、池ちんに話しとくね」
階段を登ってすぐの教室。
その前で、ふたりの女子が立ち話をしていた。
「ありがと!」と言って、ひとりは教室に入って行くけど、その子が誰なのかは分からない。
いや、クラスメートだし、名前くらいはもちろん知っている。
ただ……誰なのか判断する余裕もないくらい、俺は廊下に残ったもうひとりの女子だけを見ていた。
すらりと伸びた手足は長く、そこら辺の女子よりも高い身長。
顔を動かす度に、ポニーテールが揺れる。
檜山……。
心の中で呼んだ瞬間だった。
「っ……!」
檜山はこっちに気付いて、驚いた顔をした。
その表情にうろたえながらも、
「お……はよ」
とりあえず挨拶すると、
「あっ、あっ!おはよっ!」
一言そう返して、檜山はパッと背中を向けた。
「ふあぁー……」
大きなあくびをしながら、下駄箱に手を伸ばす。
長い長い……はずの夏休みは、あっという間に終わって、今日からまた学校。
部活で毎日のように来ていたとはいえ、まだ夏の高い気温が体と心を一層だるくさせる。
「うん……うん、分かった。じゃあ、池ちんに話しとくね」
階段を登ってすぐの教室。
その前で、ふたりの女子が立ち話をしていた。
「ありがと!」と言って、ひとりは教室に入って行くけど、その子が誰なのかは分からない。
いや、クラスメートだし、名前くらいはもちろん知っている。
ただ……誰なのか判断する余裕もないくらい、俺は廊下に残ったもうひとりの女子だけを見ていた。
すらりと伸びた手足は長く、そこら辺の女子よりも高い身長。
顔を動かす度に、ポニーテールが揺れる。
檜山……。
心の中で呼んだ瞬間だった。
「っ……!」
檜山はこっちに気付いて、驚いた顔をした。
その表情にうろたえながらも、
「お……はよ」
とりあえず挨拶すると、
「あっ、あっ!おはよっ!」
一言そう返して、檜山はパッと背中を向けた。



