13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


「だから……藤原先輩は、本当に佳奈ちゃんのことが好きなんだよ?」

「っ……そんなこと言われても」

訴えるように言われた、亜耶のその言葉が苦しくて、思わず目を逸らすけど、

「ねぇ、ダメ?先輩のこと好きじゃないっ!?もう先輩とは付き合えないっ!?」

「あ、亜耶……?」

私の両腕を掴んで、問いかける亜耶の表情は“必死”そのもので……。
暗くてはっきりとは分からないけど、目には涙を浮かべているように見えて……。

怯みかけたその瞬間、

「やっぱり無理だよね……」

亜耶は両手の力を抜いて、スルリと落とすように手を離した。

「佳奈ちゃんは……岡田くんのことが好きなんだもんね」

「……えっ!?」

「気付いてないと思ってた?」

やんわりと苦笑する亜耶に、恥ずかしさから私の顔は熱くなる。

「……岡田くんとは上手く行ってないの?」
「……」

その質問に上手く答える自信がなくて黙っていると、亜耶は「そっか」と小さく呟いて、

「人のこと、簡単に好きになるのに……その後って難しいね」

悲しそうに笑って言った言葉に、胸をギュッと掴まれる……そんな思いになった。