13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


「え……」

予想もしなかった質問に驚いていると、

「元カノ見つけて、どうするつもりなのっ!?」

更に被せられた質問。

「えっ、ちょっと待って、ちょっと待って!」

状況が上手く把握出来ない。

何で亜耶がそんなこと気にするの……?

「えっと……どういうこと?」

動揺しながら今度は私が質問すると、亜耶は一歩引いて、信じられないことを口にした。

「あたし……なの。藤原先輩と付き合ってたの……あたしなの」

「……」

驚いて声が出ないとは、このことで。
亜耶はそんな私を待ってはくれず、

「あたしと藤原先輩をくっ付けようと思ってるなら、それは無理だよ……?」

もっともっと、私を動揺させる。

「佳奈ちゃんが入部する前ね、あたし藤原先輩に告白したの。先輩はあたしのことなんか眼中になかったみたいで……でも、それでもいいからって、みんなには内緒で付き合ってもらったんだ」

絡まった紐がほどけるみたいに、謎は亜耶の言葉で解けていく。

「それで……ある日佳奈ちゃんが入部してきて、先輩一目惚れしちゃったみたいで……あたし、別れることにしたの」