♪佳奈side♪
誰に聞いても、3年生に聞いても、みんな「知らない」と言った、藤原先輩の元カノ。
それが一体誰なのか……もう諦めるしかないと思っていた矢先、思いがけない形で、私は知ることになった。
部活終わりの下校中。
暗くなってしまった道を、いつものように亜耶と帰っている時だった。
「じゃあ、バイバイ」
ふたつの道が合わさるその場所で、私と亜耶は軽く手を振り合って、お互いに背中を向けた……はずだったけど、
「佳奈ちゃん待って!」
片腕をギュッと抱きしめて、亜耶は私を引き止めた。
「な、何?」
「ちょっと話があるんだけどっ、まだ時間大丈夫?」
「うん……?」
こんな必死な亜耶は始めてで、不思議に思いながらも頷くと、私の腕は離された。
「あのね……」
下を向いて、言葉に詰まる亜耶。
その改まった様子が、何だか私を不安にさせて、少し緊張しながら待っていると、
亜耶はもう一度「あのね」と言って、
「藤原先輩の元カノ、探してるって本当っ?」
顔を上げて、真剣な目で、そう聞いた。
誰に聞いても、3年生に聞いても、みんな「知らない」と言った、藤原先輩の元カノ。
それが一体誰なのか……もう諦めるしかないと思っていた矢先、思いがけない形で、私は知ることになった。
部活終わりの下校中。
暗くなってしまった道を、いつものように亜耶と帰っている時だった。
「じゃあ、バイバイ」
ふたつの道が合わさるその場所で、私と亜耶は軽く手を振り合って、お互いに背中を向けた……はずだったけど、
「佳奈ちゃん待って!」
片腕をギュッと抱きしめて、亜耶は私を引き止めた。
「な、何?」
「ちょっと話があるんだけどっ、まだ時間大丈夫?」
「うん……?」
こんな必死な亜耶は始めてで、不思議に思いながらも頷くと、私の腕は離された。
「あのね……」
下を向いて、言葉に詰まる亜耶。
その改まった様子が、何だか私を不安にさせて、少し緊張しながら待っていると、
亜耶はもう一度「あのね」と言って、
「藤原先輩の元カノ、探してるって本当っ?」
顔を上げて、真剣な目で、そう聞いた。



