☆翔side☆
「……翔!翔っ!!」
俺を呼ぶ声が耳に届いて、ハッと顔を上げる。
「何ボーッとしてんだよ!」
友達が言いながら指を指した先を見れば、床に転がったバレーボール。
「あっ!悪りいっ!」
部活の最中、俺は自分へ向けられて飛んできたボールに気付かないくらい、ボーッとしていたらしい。
少し焦ってそれを拾いに行く……と、誰かの手が伸びて、
ボールを拾ってくれたのは、金曜日に話をした、あの友達だった。
「大丈夫か?」
「ほら」と、軽く投げられたボールを、「サンキュ」と受け取る。
「檜山さんと何かあった?」
「……」
聞かれた質問に答えられず、無言になる俺に、友達は「ごめん」と小さく謝った。
「いや、教えてくれて感謝してる」
あのまま何も知らなかったらと思うと……色んなことが怖い。
「じゃあさ、ひとつ聞いていい?檜山さんとは別れたわけ?」
「……分かんねぇ」
俺が一言ボソッと答えると、友達は「はぁ!?」と、呆れたような声を上げた。
でも、本当に分からない。
『大嫌い』と言われたけど、『別れる』とは言われてなくて。
そもそも、本当に“付き合っている”関係だったのかすら、危うくて。
「……翔!翔っ!!」
俺を呼ぶ声が耳に届いて、ハッと顔を上げる。
「何ボーッとしてんだよ!」
友達が言いながら指を指した先を見れば、床に転がったバレーボール。
「あっ!悪りいっ!」
部活の最中、俺は自分へ向けられて飛んできたボールに気付かないくらい、ボーッとしていたらしい。
少し焦ってそれを拾いに行く……と、誰かの手が伸びて、
ボールを拾ってくれたのは、金曜日に話をした、あの友達だった。
「大丈夫か?」
「ほら」と、軽く投げられたボールを、「サンキュ」と受け取る。
「檜山さんと何かあった?」
「……」
聞かれた質問に答えられず、無言になる俺に、友達は「ごめん」と小さく謝った。
「いや、教えてくれて感謝してる」
あのまま何も知らなかったらと思うと……色んなことが怖い。
「じゃあさ、ひとつ聞いていい?檜山さんとは別れたわけ?」
「……分かんねぇ」
俺が一言ボソッと答えると、友達は「はぁ!?」と、呆れたような声を上げた。
でも、本当に分からない。
『大嫌い』と言われたけど、『別れる』とは言われてなくて。
そもそも、本当に“付き合っている”関係だったのかすら、危うくて。



