13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


でも、これ以上落ち込んでいても、昨日の告白がなかったことになるわけではない。

落ち込んでいても、都や家族、周りを心配させるだけで……

自分の心も辛くなるだけで……。


だったら私は、“私らしく”前を向いてる方が良い。

……多少、無理をしても。


「うん、そうよね!そう!」

自分自身に気合いを入れるため、私は言いながら頬を叩いて、

「私もレポート書こっ!」

机に手をついて、立ち上がった。


「……佳奈、復活?」

勉強机から教材を探す私に、都が声をかける。

私は振り返らずに「うん」と、軽く返事をする。

「ならいいけど。何かあったら、いつでも電話しなよ」

聞こえた都の声は穏やかで、微笑んだ表情が想像出来て、その優しさにまた弱くなってしまいそうになった。

「……ありがと」

面と向かっては言えなくて、背中を向けたまま言ったお礼。

だけど、部活を休んでまで一緒にいてくれる都には、本当に感謝している。

都がいてくれて良かった……なんて言ったら、調子に乗るから絶対に言わないけど。


辛い時、近くにいてくれる人がいることに……温かくなる気持ち。