♪佳奈side♪
「もう、いっそのこと死んでしまいたい……」
ベッドの隣に置いた小さなテーブルに頭を乗せて、私はかすれた声で呟いた。
「なかなか佳奈らしくなくなってるねー」
そう笑いながら、私の真向かいで課題をやっているのは、都。
広げられた教科書を都がめくる度、頭にそれがカサカサと当たる。
土曜日の昼下がり。
昨日の夜から、都はうちに滞在している……と、いうよりも、今回は“してくれている”の方が正しい。
昨日学校を出てから、泣きながら都に電話した。
そんなの、らしくないけど……堪えられなかった。
そしたら、都はうちに来てくれた。
「月曜、どんな顔して行けばいいの……?」
ずっと繰り返してる、この質問。
「せっかく告ったんだから、好き好きオーラ全開でいいじゃん!」
始めは真面目に話してくれていた都も、何を言っても無駄だと学んだのか、今ではこんな感じ。
「……ばか」
都と、そして自分自身に対して、口をへの字にした。
……告白なんて、するつもりはなかった。
なのに、勢いでカミングアウトしてしまった、「好き」の気持ち。
「もう、いっそのこと死んでしまいたい……」
ベッドの隣に置いた小さなテーブルに頭を乗せて、私はかすれた声で呟いた。
「なかなか佳奈らしくなくなってるねー」
そう笑いながら、私の真向かいで課題をやっているのは、都。
広げられた教科書を都がめくる度、頭にそれがカサカサと当たる。
土曜日の昼下がり。
昨日の夜から、都はうちに滞在している……と、いうよりも、今回は“してくれている”の方が正しい。
昨日学校を出てから、泣きながら都に電話した。
そんなの、らしくないけど……堪えられなかった。
そしたら、都はうちに来てくれた。
「月曜、どんな顔して行けばいいの……?」
ずっと繰り返してる、この質問。
「せっかく告ったんだから、好き好きオーラ全開でいいじゃん!」
始めは真面目に話してくれていた都も、何を言っても無駄だと学んだのか、今ではこんな感じ。
「……ばか」
都と、そして自分自身に対して、口をへの字にした。
……告白なんて、するつもりはなかった。
なのに、勢いでカミングアウトしてしまった、「好き」の気持ち。



