☆翔side☆
廊下に響く、檜山の足音。
それは、だんだんと遠ざかって……聞こえなくなった。
「……」
檜山を追いかけるとか、追いかけないかとか、そんなことを考える余裕さえなくて、
真っ白になった頭の中に、檜山に言われたふたつの言葉が浮かんでいた。
なぜこんなことになってしまったんだろうと思い返せば、それは部活が終わった直後のことだった。
「翔、ちょっと話があるんだけど」
体操着から制服に着替えている最中、既に着替え終えた友達が話しかけて来た。
「ん?何?」
「ここじゃちょっと……。外出れる?」
「いいけど……」
いつもと違う、改まった様子に「何だろう」と不思議に思いながら、誘われるまま外に出た。
「あの、さ……変なこと聞くんだけどさ……」
いつの間にか日が沈んで、暗くなってしまった外。
気まずそうな表情で、友達が聞いてきたこと。
それは――
「お前って、檜山さんと付き合ってんの……?」
全く予想していなかった質問で、
「……はっ?」
俺は思わず目を丸くした。
廊下に響く、檜山の足音。
それは、だんだんと遠ざかって……聞こえなくなった。
「……」
檜山を追いかけるとか、追いかけないかとか、そんなことを考える余裕さえなくて、
真っ白になった頭の中に、檜山に言われたふたつの言葉が浮かんでいた。
なぜこんなことになってしまったんだろうと思い返せば、それは部活が終わった直後のことだった。
「翔、ちょっと話があるんだけど」
体操着から制服に着替えている最中、既に着替え終えた友達が話しかけて来た。
「ん?何?」
「ここじゃちょっと……。外出れる?」
「いいけど……」
いつもと違う、改まった様子に「何だろう」と不思議に思いながら、誘われるまま外に出た。
「あの、さ……変なこと聞くんだけどさ……」
いつの間にか日が沈んで、暗くなってしまった外。
気まずそうな表情で、友達が聞いてきたこと。
それは――
「お前って、檜山さんと付き合ってんの……?」
全く予想していなかった質問で、
「……はっ?」
俺は思わず目を丸くした。



