13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


静かな廊下にこだまするくらい響いた、私の告白。

頭では何も考えてなくて、
ただ、想いのままにさけんでた。


誰か見てるかもとか、聞いてるかもとか、もうどうでもいい。

全部どうでもいい。

「翔のことが……好きだったの」

隠してきた想い。
ずっと我慢してきた想い。

その想いを告げてしまったら、涙がボロボロと零れてきて、私は手で顔を覆う。


「ひ……やま……?」

私を呼ぶ翔の声は、明らかに驚いているもので、

ムカつく……って思った。

だって、私が翔を好きになったのは、昨日今日の話じゃない。

「……すぎんのよ」

私は言いたいことを堪えきれず、自分の顔にあてた手を、ゆっくりと下ろす。

そして、

「鈍すぎんのよ!私翔のこと、中学の時から好きだったんだよっ!?なのに、そんな……知らなかったみたいな顔しないでよっ!!」

流れ続ける涙。きっとすごく酷い顔をしてる。
でも、そんなのお構い無しだった。

「藤原先輩には悪いことしたって思ってる……でも、翔のことが本当に好きだったんだもん、しょうがないじゃないっ!好きな人と付き合いたいって思うのはダメなことなのっ!?」