☆翔side☆
「岡田くん、一緒に帰ろー?」
「ごめんっ!また今度ね!」
クラスメートの女子に笑顔で手を振って、俺は教室を出る。
廊下には、まだ掃除をしている最中の生徒や、帰ろうと鞄を持って歩く生徒、他のクラスの友達と話している生徒達が行き交う。
途中、俺に話し掛けようとする女子も居たけど、見向きもせずに階段を降りて目的地へと急ぐ。
「苺先輩!」
俺は恥ずかしげもなく、大きな声で名前を呼んだ。
2年5組はまだ掃除中で、先輩達は一度こっちを見るけど、すぐ元の作業に戻る。
そしてパタパタと走って来るのは…苺先輩。
「ごめんね、まだ掃除終わってなくて…」
苺先輩の手にはほうきが握られていて、それは言わなくても分かる。
「大丈夫です、待ってます」
俺が言うと、苺先輩は「ごめんね」ともう一度謝って掃除に戻った。
廊下で待つ俺の姿を、じろじろと見る人はもう少ない。
入学してから3週間ほど過ぎた。
俺はほぼ毎日、2年5組に通っていて、苺先輩と登下校するのが日課になっていた。
「岡田くん、一緒に帰ろー?」
「ごめんっ!また今度ね!」
クラスメートの女子に笑顔で手を振って、俺は教室を出る。
廊下には、まだ掃除をしている最中の生徒や、帰ろうと鞄を持って歩く生徒、他のクラスの友達と話している生徒達が行き交う。
途中、俺に話し掛けようとする女子も居たけど、見向きもせずに階段を降りて目的地へと急ぐ。
「苺先輩!」
俺は恥ずかしげもなく、大きな声で名前を呼んだ。
2年5組はまだ掃除中で、先輩達は一度こっちを見るけど、すぐ元の作業に戻る。
そしてパタパタと走って来るのは…苺先輩。
「ごめんね、まだ掃除終わってなくて…」
苺先輩の手にはほうきが握られていて、それは言わなくても分かる。
「大丈夫です、待ってます」
俺が言うと、苺先輩は「ごめんね」ともう一度謝って掃除に戻った。
廊下で待つ俺の姿を、じろじろと見る人はもう少ない。
入学してから3週間ほど過ぎた。
俺はほぼ毎日、2年5組に通っていて、苺先輩と登下校するのが日課になっていた。



