☆翔side☆
昨日よりも早く起きて、充分すぎるほど、余裕を持って登校する。
学校へと続く桜並木道…。
俺はその半分くらいの場所で、足を止めた。
それは昨日、先輩と出逢った場所。
ひらひらと舞い落ちる桜が、気持ちを高ぶらせる。
あまりにその姿が綺麗で、昨日の出逢いが、まるで運命の様に思わせる。
立ち止まったのは他でもない、先輩を待つ為だ。
人の波から姿を捜す。
もしかしたら今日も遅刻して来るのかも…。そう思った時、意外にも早く先輩は見つかった。
「先輩っ!せんぱーい!」
手を大きく振って、こっちにいる事をアピールする。
先輩は俺に気付くと、周りにキョロキョロと首を振った後、少し恥ずかしそうに、下を向いて駆け寄って来た。
ちょっと大きな声で呼びすぎたかな…。
「先輩っ、おはようございます!」
「お、おはようございます…」
「何で手ぇ振ってくれないんっすかー?」
答えは分かっていたし、どちらかと言えば謝らなければならないのに、ついテンションが上がって、いじめてしまう。
「ごめんなさいっ…えと、それより…」
先輩は何かを言いたそうにしながらも、言葉に詰まった。
昨日よりも早く起きて、充分すぎるほど、余裕を持って登校する。
学校へと続く桜並木道…。
俺はその半分くらいの場所で、足を止めた。
それは昨日、先輩と出逢った場所。
ひらひらと舞い落ちる桜が、気持ちを高ぶらせる。
あまりにその姿が綺麗で、昨日の出逢いが、まるで運命の様に思わせる。
立ち止まったのは他でもない、先輩を待つ為だ。
人の波から姿を捜す。
もしかしたら今日も遅刻して来るのかも…。そう思った時、意外にも早く先輩は見つかった。
「先輩っ!せんぱーい!」
手を大きく振って、こっちにいる事をアピールする。
先輩は俺に気付くと、周りにキョロキョロと首を振った後、少し恥ずかしそうに、下を向いて駆け寄って来た。
ちょっと大きな声で呼びすぎたかな…。
「先輩っ、おはようございます!」
「お、おはようございます…」
「何で手ぇ振ってくれないんっすかー?」
答えは分かっていたし、どちらかと言えば謝らなければならないのに、ついテンションが上がって、いじめてしまう。
「ごめんなさいっ…えと、それより…」
先輩は何かを言いたそうにしながらも、言葉に詰まった。



