13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


絶対に有り得ないから…

知りたくなった。


夢の続きを…知りたくなった。


これ以上突き進んではダメだと、心の中で強く警告音が鳴る。

だけど、

「……うん」

私は静かに頷いてしまった。


更に上がる心拍数。
私の顔は今、きっと真っ赤だと思う。

翔の顔は…見れるわけがない。

だから、私の赤い顔が見えているかは、分からない。

でも、“翔と付き合いたい”と、はっきり意思表示してしまった私。

…もう、引き返せない。


この後の展開を知りたかったはずなのに、後悔の念に襲われる。


逃げたい…逃げたい…

聞きたくない−…!


ギュッと目をつぶった瞬間だった。

「…ぷっ…」

笑いを堪えて、吹き出したような声に顔を上げると、

「檜山が彼女とか、考えらんねー」

翔は笑っていた。


…そうだ……そうだよね。

普通すぎる翔の返事と態度に、まるで金縛りでも解けたかのように、体中の力がストンと抜ける。

本気になんて…するわけないよね…。