13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


「あんなに苺先輩の話ししといて、実はフラれてたとか…カッコ悪すぎだろ」

思い返せば、苺先輩のことを好きだと、一番始めに打ち明けた人は檜山で、告白することも宣言していた。

中学からの俺達の仲を考えれば、

「ぜってー馬鹿にされると思ったんだよ」

だから確かに今朝、みんなに説明した時、檜山と目が合って嫌な顔をしたかもしれない。

「睨んだつもりはなかったんだけど、睨んだように見えたなら…ごめん」

「……バカ」

檜山の口から、小さく言葉が漏れ、

「馬鹿にされるって、どんだけ私性格悪いのよ!」

素直に謝ったにも関わらず、檜山はまた耳を引っ張った。

だけど、その力はかなり弱く、「痛い」と言う前に離されて、

「良かった…」

目に映ったのは、穏やかに微笑む檜山。

え……。

初めて向けられた表情に、俺が目を丸くすると、それに気付いたのか、

「あっ!ち、違うんだから!変な勘違いしないでよっ!?」

檜山は慌てて何かを訂正した。

「はぁ…」

俺には全く意味が分からなかったけど、とりあえず頷いた。