「その新しい彼女っていうのが、また…ね」
「有り得ないくらい綺麗なの?」
わざと、さっきの言葉を使って返すけど、友達はそのことには触れず、首を横に振った。
「それが普通なのっ!藤堂先輩みたいに、めっちゃ美人なら諦めも付くけどさ…何か悔しくない!?」
「べ…別に…」
王子先輩に、何の興味も抱いていない私。悔しいと思う、友達の気持ちなんて分かるはずもなく、苦笑する他ない。
それに、私には全く関係ない話で、正直どうでもいい…他人事だと思っていた。
「普通っていうか…ちょっと童顔かも!」
それでも、私の返事なんて聞いておらず、友達の“王子先輩の新しい彼女”について、喋る口は止まらない。
「二年生なんだけど、小さいし!」
小さい…?
その言葉が無性に引っ掛かって…頭に浮かぶ一人の人物。
“もしかして”なんて思うけど、まさか…まさか…ね。
だけど、次に聞かされた事実に、私は固まった。
「あ!あれだよ、岡田くんが付き合ってたっぽい…あの先輩!」



