♪佳奈side♪
「ふあぁー…」
学校へと続く、桜並木道を歩きながら、大きな欠伸をひとつ。
クリスマスが終わって、お正月が過ぎて…あっという間に新年。初登校の日を迎えた。
夏休み明けほどじゃないけれど、長い休み明けの学校はだるい。
この気持ちを素直に口にすると、帰宅部や文化部の子に「休み中も部活あったんでしょ?」と、よく笑われる。でも、やっぱり別。
部活は疲れるけど、楽しい。
勉強は出来ないわけじゃないけど、頭が痛くなる。
次第に見えてくる校舎を眺めながら、また部活と勉強に追われる、平凡な高校生活が始まるんだ…と思った。
だけど、
「…佳奈っ!」
「おはよう」も言わず、後ろから私の肩を掴んで呼び止めた、クラスメートの友達。
「お…はよう。どうしたの?」
振り返って見れば、怖い顔をして肩を大きく上下させていて、何かがあったのは一目瞭然。
「王子先輩が…藤堂先輩と別れたんだってっ!!」
……。
友達はビックニュースとばかりに、すごい勢いで言った。
空気を読むと、ここは「えぇー!?」と驚くべき。それは分かる。
「ふあぁー…」
学校へと続く、桜並木道を歩きながら、大きな欠伸をひとつ。
クリスマスが終わって、お正月が過ぎて…あっという間に新年。初登校の日を迎えた。
夏休み明けほどじゃないけれど、長い休み明けの学校はだるい。
この気持ちを素直に口にすると、帰宅部や文化部の子に「休み中も部活あったんでしょ?」と、よく笑われる。でも、やっぱり別。
部活は疲れるけど、楽しい。
勉強は出来ないわけじゃないけど、頭が痛くなる。
次第に見えてくる校舎を眺めながら、また部活と勉強に追われる、平凡な高校生活が始まるんだ…と思った。
だけど、
「…佳奈っ!」
「おはよう」も言わず、後ろから私の肩を掴んで呼び止めた、クラスメートの友達。
「お…はよう。どうしたの?」
振り返って見れば、怖い顔をして肩を大きく上下させていて、何かがあったのは一目瞭然。
「王子先輩が…藤堂先輩と別れたんだってっ!!」
……。
友達はビックニュースとばかりに、すごい勢いで言った。
空気を読むと、ここは「えぇー!?」と驚くべき。それは分かる。



