☆翔side☆
入学式が始まった、空気の冷たい体育館。
1列に並んで、真ん中の通路をゆっくりと、歩きながら考える。
勝手に勘違いして、連れて来てしまった罪悪感からか…
どういうわけか、ずっと頭からあの先輩が離れない…。
「…っと背、低くない?」
ふと聞こえた声。
背の事になると、自然と聞こえてしまう。
これを地獄耳って言うのだろうけど、人の耳って嫌な事は、聞きたくなくても聞こえる様に出来ている気がする。
いつもなら気にせず通り過ぎるはずなのに…
何かに引き寄せられる様に声がした方を見た。
っ-……!!
手前の方に、何やら焦っている二人の女の先輩。
すぐに、さっきの犯人は見つかった。
だけど、その人達より目に入ったのは…
小さなあの先輩-…。
彼女もこっちを見ていて、目が合う。
ドキッ…
思わず足を止めようとしたけど、理性がきちんと働いていて、足を止める事はなかった。
すぐに通り過ぎるけど…
胸はドキドキして騒がしい。
彼女が頭から離れないのは、
決して罪悪感からじゃないと、確信する。
小さな彼女に…恋をした-…。
入学式が始まった、空気の冷たい体育館。
1列に並んで、真ん中の通路をゆっくりと、歩きながら考える。
勝手に勘違いして、連れて来てしまった罪悪感からか…
どういうわけか、ずっと頭からあの先輩が離れない…。
「…っと背、低くない?」
ふと聞こえた声。
背の事になると、自然と聞こえてしまう。
これを地獄耳って言うのだろうけど、人の耳って嫌な事は、聞きたくなくても聞こえる様に出来ている気がする。
いつもなら気にせず通り過ぎるはずなのに…
何かに引き寄せられる様に声がした方を見た。
っ-……!!
手前の方に、何やら焦っている二人の女の先輩。
すぐに、さっきの犯人は見つかった。
だけど、その人達より目に入ったのは…
小さなあの先輩-…。
彼女もこっちを見ていて、目が合う。
ドキッ…
思わず足を止めようとしたけど、理性がきちんと働いていて、足を止める事はなかった。
すぐに通り過ぎるけど…
胸はドキドキして騒がしい。
彼女が頭から離れないのは、
決して罪悪感からじゃないと、確信する。
小さな彼女に…恋をした-…。



