二人を見て、締め付けられるみたいに、胸が苦しくなるのは…
罪悪感を感じているから。
私は藤原先輩の彼女。だから、先輩からの物なら、何でも欲しいと思うのが普通。
だけど…
偶然手にした翔からのプレゼント。
全く趣味じゃない文房具だったのに、誰にも渡したくないと思ってしまった…。
さっき先輩の気持ちを考えて、罪悪感を感じたばかりなのに、もうまた同じことをしてる。
そんな自分に嫌気がさしながらも、
私の為に選んでくれた、先輩からのプレゼントと、
交換用に用意された、翔からのプレゼント。
私にとって“重い”のは、どっちなんだろう…なんて、馬鹿なことばかり考える。
望んでいない答えが出そうで、私は考えるのを辞めた。
バレンタイン、バレンタイン…。
何を作って渡そうか…。
気持ちを無理矢理、前に走らせる。じゃないと、過去の恋心を振り返って、どうしようもなくなる気がしたから。
先輩のことだけを考えて…
そろそろ、本気で忘れなきゃいけない。
だけど、
まだ知る余地もない2月。
私が先輩にバレンタインチョコをあげることは…なかった。



