考えたのは、この袋に先輩からのプレゼントを入れてしまうこと。
でも…。
先輩から貰った物と、翔から貰った物。この二つを一緒にしてしまうのは、何だかとても躊躇われた。
だけど、他に良い案を考える時間はない。
先輩からのプレゼントを、私は無理矢理袋に押し込んだ。
「佳奈ぁー、藤原先輩と何してたのぉ?」
部屋に戻るなり、友達がニヤけながら擦り寄って来た。
「別に!」
ソファーに座りながら、かなり変形した袋を背中に隠す。
「いいじゃん。教えてよー」
「何もないって!」
「何もないのに呼び出しますかー?」
う…。
最もなことを言われ、助けを求めるように藤原先輩を見るけど、先輩たちの輪の中に居て、気付いてくれる様子はない。
しかも、先輩はからかわれてないみたいだし。
何で?…ずるい。
諦めてくれず、「ねぇねぇ」と肩を揺する友達。
どうして藤原先輩は、今ここで私を呼び出したんだろう…。
…って、あれ…?
そうだ。用件はプレゼントを渡してくれることで、だったら何もこの場で呼び出さなくても、帰りとかで良いのに。



