13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


考えたのは、この袋に先輩からのプレゼントを入れてしまうこと。

でも…。

先輩から貰った物と、翔から貰った物。この二つを一緒にしてしまうのは、何だかとても躊躇われた。

だけど、他に良い案を考える時間はない。
先輩からのプレゼントを、私は無理矢理袋に押し込んだ。



「佳奈ぁー、藤原先輩と何してたのぉ?」

部屋に戻るなり、友達がニヤけながら擦り寄って来た。

「別に!」

ソファーに座りながら、かなり変形した袋を背中に隠す。

「いいじゃん。教えてよー」
「何もないって!」
「何もないのに呼び出しますかー?」

う…。

最もなことを言われ、助けを求めるように藤原先輩を見るけど、先輩たちの輪の中に居て、気付いてくれる様子はない。

しかも、先輩はからかわれてないみたいだし。
何で?…ずるい。

諦めてくれず、「ねぇねぇ」と肩を揺する友達。

どうして藤原先輩は、今ここで私を呼び出したんだろう…。

…って、あれ…?

そうだ。用件はプレゼントを渡してくれることで、だったら何もこの場で呼び出さなくても、帰りとかで良いのに。