交換用のプレゼントを用意して、それですっかり満足していた。
よく考えれば、彼氏である藤原先輩にも、用意しておくのが普通なのに…。
「ごめんなさい」
本当に申し訳なくて、心苦しくて、私は頭を下げた。
「…いいよ」
先輩は、そんな謝る私の手を取ると、プレゼントをギュッと握らせる。
「いや、でもお土産とか、貰ってばっかりで悪いです!」
慌てて返そうとするけど、
「そんなのいいから。佳奈ちゃんの為に買った物だから、貰って」
笑顔でそんな風に言われたら、受け取るしかない。
「ありがとう…ございます」
「大した物じゃないから、そんな顔しないで」
そう言って先輩は笑うけど、金額とかの問題じゃなくて…気にしないわけにはいかない。
誰かにプレゼントを貰って、こんなに罪悪感を感じるのは、始めて…。
クリスマスは過ぎちゃうけど、また別の日に何かプレゼントしなくちゃ…と、頭の隅で考えた時だった。
「じゃあさ、バレンタイン。バレンタイン楽しみにしてる」
先輩は私の頭を、撫でながら言った。



