13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


交換用のプレゼントを用意して、それですっかり満足していた。

よく考えれば、彼氏である藤原先輩にも、用意しておくのが普通なのに…。

「ごめんなさい」

本当に申し訳なくて、心苦しくて、私は頭を下げた。

「…いいよ」

先輩は、そんな謝る私の手を取ると、プレゼントをギュッと握らせる。


「いや、でもお土産とか、貰ってばっかりで悪いです!」

慌てて返そうとするけど、

「そんなのいいから。佳奈ちゃんの為に買った物だから、貰って」

笑顔でそんな風に言われたら、受け取るしかない。

「ありがとう…ございます」
「大した物じゃないから、そんな顔しないで」

そう言って先輩は笑うけど、金額とかの問題じゃなくて…気にしないわけにはいかない。

誰かにプレゼントを貰って、こんなに罪悪感を感じるのは、始めて…。

クリスマスは過ぎちゃうけど、また別の日に何かプレゼントしなくちゃ…と、頭の隅で考えた時だった。

「じゃあさ、バレンタイン。バレンタイン楽しみにしてる」

先輩は私の頭を、撫でながら言った。