13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


藤原先輩のプレゼントは、確かに私の手元にやって来た。

でも、そんなに上手くいくはずもなく、呆気なく他に回って行った。

「残念だったねー…あ、可愛い!」

友達は自分に当たった物を開けて、明るい声を上げる。

見ると、クマのキャラクターのぬいぐるみストラップ。

「それ!あたしの!」

少し離れた場所に座っていた子が名乗り出ると、二人は嬉しそうに話始めた。そんな友達の傍ら、

私のは何なんだろ…?

ほんの少しワクワクしながら、袋に貼られたテープを剥がす。

覗くように中身を確認すると…


文房具。

ノートやシャープペンシル、赤ペンなど、学校で使えそうな無難な文房具たち。だけど、

「…」

自分だって文房具にしたくせに、ちょっとがっかりしてしまった。

だって…どれも男子が使いそうな、モノトーンの物ばかり。

きっとこれは男子の誰かの物で…予想内のプレゼント。

でも、隣で可愛いストラップを手に、はしゃぐ友達を見ると、羨ましく思わずにはいられない。

そんな時、

「あー…檜山に行っちゃったんだ」