藤原先輩のプレゼントは、確かに私の手元にやって来た。
でも、そんなに上手くいくはずもなく、呆気なく他に回って行った。
「残念だったねー…あ、可愛い!」
友達は自分に当たった物を開けて、明るい声を上げる。
見ると、クマのキャラクターのぬいぐるみストラップ。
「それ!あたしの!」
少し離れた場所に座っていた子が名乗り出ると、二人は嬉しそうに話始めた。そんな友達の傍ら、
私のは何なんだろ…?
ほんの少しワクワクしながら、袋に貼られたテープを剥がす。
覗くように中身を確認すると…
文房具。
ノートやシャープペンシル、赤ペンなど、学校で使えそうな無難な文房具たち。だけど、
「…」
自分だって文房具にしたくせに、ちょっとがっかりしてしまった。
だって…どれも男子が使いそうな、モノトーンの物ばかり。
きっとこれは男子の誰かの物で…予想内のプレゼント。
でも、隣で可愛いストラップを手に、はしゃぐ友達を見ると、羨ましく思わずにはいられない。
そんな時、
「あー…檜山に行っちゃったんだ」



