13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


プレゼント交換が、どうして“私の為”なのか分からないけど、
 
誰の手に渡るんだろうか…とか、何を貰えるんだろうか…とか考えると、少し楽しみ。

顔を上げて何気なく男子の方を見ると、藤原先輩と目が合った。

先輩は、今から交換するプレゼントだろうクリーム色の包みを、軽く上げて私に見せる。

え、…何?

ニコりと微笑む先輩。

「佳奈ちゃーん、アイコンタクトですかぁ?」
「えっ…あ!別にっ!」

隣に居る友達に気付かれて、私は恥ずかしくて先輩から目を逸らした。

「先輩のプレゼント、佳奈のところに来るといいね」
「違うってば!」

からかわれるのが嫌で、否定するけど、

やっぱり、私が受け取れ…ってこと…?

確かめるためにもう一度、密かに藤原先輩を見る。

だけど先輩はもう、こっちを見ていなかった。



そして…プレゼント交換。

幹事の先輩の指示のもと、回したプレゼント。

私の手元に残ったのは、クリーム色の包み…じゃなく、黒色のシンプルな袋。