13センチの片想い。私とアイツの恋の距離


考えながら見ていたけど、男子の先輩の隣に座り、話を始めた先輩たちは、すぐに何かを始める様子はなくて…私は友達と喋っていた。

そして、少し忘れた頃。

誰かが歌っていた曲が終わると、スピーカーから流れる音がぐっと小さくなったままになった。

テレビの画面を見ると、カウントダウン番組が流れていて、誰も次の曲を入れていないらしい。

今まで絶え間なく曲が入っていたから、突然途切れたことを不信に思う。

…けど、謎は次の瞬間に全て解決した。


「みんな注目ー!」

先輩は片手を上げて、マイク越しに視線を集める。

「今からプレゼント交換しまーす!」

続けられた言葉に、私は「あぁ」と、小さく納得の声を上げた。

そういえば、プレゼント交換するから何か用意しておくこと…って、言われていたっけ。

「クリスマスっぽいの、これだけだよね」
「…だね」

先輩にはバレないように友達と笑い合って、私はプレゼントを鞄から取り出した。

水色のラッピング袋。

男子の手に渡るかもしれない。それを考えて、中身は男女どちらでも使える文房具。