何でよりによって翔なのよ!
自分でも、わけの分からない怒りが込み上げる。
ただ…翔と藤原先輩、こんなにも複雑な気持ちになるツーショットは、他にない。
しかも、二人とも親しそうに、楽しそうに話しているから…余計に複雑。
「あーごめんっ!そんな顔しないで!」
「…え」
「岡田くんは男だから、大丈夫よ!」
気持ちが顔に出ていたみたいで、よしよしと子供もあやすように抱きしめられた。
学校の時とは違う、良い香り…。
心配してくれてることがちょっと違うけど、「ありがとうございます」と、お礼を言う。
「じゃあ、佳奈っぺの為にもそろそろ始めますかね!」
私から体を離した先輩はそう言うと、他の人と喋っていた部長の手を引いて、席を立った。
そして、向かった先は男子集団の方。
「先輩が幹事だったのかな…」
「そうかもね」
友達と顔を見合わせて苦笑する。
誰がクリスマス会なんて言い出したのか、知らなかった私達。
明るく、部長よりも姐御肌な先輩に、妙に納得した。
でも一体、何をするんだろう…?



